紫外線対策

おすすめサプリ5選!飲む日焼け止めの効果を成分ごとに比較

美容皮膚科医@銀座のベルです。

皆さんは日焼け止めを飲んだことありますか?

日焼け嫌子ちゃん
日焼け嫌子ちゃん
最近でている飲む日焼け止めが気になるけどなんで効くの?種類もありすぎて何を使えばいいか謎
しょ先生
しょ先生
最近、避けて通れないその辺の話題。エビデンスはあんまりないから、お守り程度に使うのがいいんじゃないかな。

巷で話題の飲む日焼け止めは、モヤモヤしていることも多くお茶を濁して逃げたい話題。笑

マニアックな話も多々あり、エビデンスのレベルが低いものも多いのが現状です。

今のところの正しい知識を身につけて、自己判断がいいのかなと思います。

 

・飲む日焼け止めは、効果弱い。塗り日焼け止めには到底叶わない

・一番大切なのは、基本的な紫外線対策(日光に当たらない、日焼け止めぬる)

・飲む日焼け止めは、「お守り」として使いのはあり

・それも踏まえて、美容皮膚科医のオススメをお伝え

 

基本的な日焼け対策はこちらをどうぞ↓

紫外線対策を徹底解説!日焼け止めの成分比較とおすすめ6選美容皮膚科医@銀座のベルです。 紫外線を防ぐのは、効率がめちゃくちゃいい美容法って知ってました? 光...

飲む日焼け止めは、どうゆうメカニズムで効果が出ているのか?

(出典:ドクターメロンR公式サイト)

初めて飲む日焼け止めが発売された時、なぜ飲むことで日焼けしにくくなるのか全くもって想像できました。

正確なメカニズムはすごく複雑なので、超簡略バージョンです。

紫外線を浴びる

活性酸素が生じる

上図のような複雑な経路

(浴びる紫外線の種類によりできる活性酸素が違う)

赤くなる、黒くなる、シワ・シミなど光老化につながる

活性酸素を抑え、皮膚を酸化ストレスから守るのが、飲む日焼け止めです。

※ちなみにどれも大きな副作用はアレルギーやお腹がゆるくなるくらいの軽度なものしかないので、副作用はほぼ無しと考えてます。妊婦・授乳中の方は一様制限あり。

即効性もある元祖飲む日焼け止め成分:フェーンブロック(ヘリオケア)

初めて発売されたのが、シダ植物の抽出物であるフェーンブロックという成分です。

1990年代後半から様々な実験がされているのですが、大きな副作用はないです。

(ただラボ、ラット、人数少なすぎとかイマイチな実験が多い←)

・すぐ効いて(30分)、すぐ切れる(4時間)

・定期的に飲むと、効果が上がる可能性もあり

・いずれにしろ、紫外線予防効果としては小さなオマケ程度

(ここからは、詳しく知りたい方だけ読んでください。)

2004年2017年のJournal of the American Academy DermatologyではUVAによる光老化対策にも有効で、1回十分量飲んだだけでUVBによって赤くなることが防げると言われています。

そのあたりの実験から、ヘリオケアの商品自体も飲んでから30分から効果が出てきて、4時間程度で効果が切れると言っています。

私個人でヘリオケアのSPFを実験から計算したわけでは無いですが、SPF1.5−4と考えている先生が多いです。

SPFとは皮膚が赤くなるまでに、何倍の時間がかかるかということ

SPF3ってことは、何も塗らない状態より3倍の時間UVBに当たらないと赤くならないということ

 

2014年の国際色素細胞会議では、アジア人女性が15日以上塗る日焼け止めにフェーンプロックを追加すると、肌の紫外線に対する防御力が上がるという報告もありました。

要するに今までは、紫外線を浴びるのが多い時のみ使うということが推奨されていましたが、定期的に摂取することで効果が上がる可能性もありますね。

 

一番使われている成分!じわじわ効いてくるニュートロックスサン

フェーンブロックと2強を成しているのが、有名なのがニュートロックスサンです。

こちちらはローズマリーやシトラスエキスで作らています。

・効き始めるのに時間がかかる(26時間以降)

・はじめは効果が弱いので、十分な効果(SPF1.5)を発揮するには3ヶ月毎日のみ続ける

・効果が続く時間が24時間と長い

・こちらも紫外線を予防する効果は極オマケ程度

↓ニュートロックスサンは公式サイトがの説明が上手です

ニュートロックスサン公式サイト

2014年にJournal of Photology and Photobiology Bに掲載された研究をもとに書いてある感じです。

こんな感じに、紫外線防止の効果はじわじわ効果が上がっていき、3ヶ月経ってやっとSPF1.5。(MEDとは、肌が赤くなるのに必要な紫外線の量。多い方が紫外線に強い)

(出典:ニュートロックスサン公式サイト)

「その他、いろいろ肌にいいぜ!」みたいな内容も載ってんますが、私はおまけ程度に考えてます(笑)

この実験では1日あたり250mgのニュートロックスサンを飲んでいます。

これよりニュートロックスサンの配合が少ない商品もあるので、その場合は効果が落ちる可能性あります

成分がたくさん入っている商品には日傘マークがあります

(↑ニュートロックスサンのモンテローザ社が十分な容量を認めてますよ、のサイン)

最近話題の抗酸化力が強い成分:メロングリソディン

(出典:ドクターメロンR公式サイト

最近、美容皮膚科などでよく取り扱われているのが、メロングリソディン。

フランスで品種改良して作られた腐りにくいメロンから抽出されたエキスを使っています。

メロングリソディンが話題になっている理由は、2ヶ月十分量を飲み続けるとSPF8という最高値になるからです。

↓論文に関しては、公式サイトがまとめてくれてるので、そっちを参照してくださいね。

ドクターメロンR公式サイト

抗酸化作用がすごく強いので、飲む日焼け止め効果意外にも、生活習慣病、アレルギー、アスリートのパフォーマンス向上させるなど色々なものに効果があるかもよ、と言われています。

 

「飲む日焼け止めだけでは効果が十分では無い」と警告あり

飲む日焼け止めが過大に広告されすぎて、塗る日焼け止めがいらないと勘違いしてしまう人が続出したようで、多方向から警告がされています。

アメリカも日本も権威ある団体かた正式に、

「飲む日焼け止めやサプリは紫外線対策として効果が十分では無い」

と言い切っているので、覚えておいてくださいね。

 

アメリカ皮膚科学会の飲む日焼け止めに対する考え

経口摂取サプリメントは皮膚に塗らないため、SPFを正確には評価できない。

十分な科学的根拠が得られておらず、サンスクリーン(塗る日焼け止め)や衣服の代替品として使うべきでは無い

(出典:American Academy of Dermatology)

アメリカFDAの飲む日焼け止めに対する考え

日焼け・紫外線による老化・皮膚がんを経口摂取のサプリで防ぐことが出来ると、消費者を騙すような広告を記載している企業がある。

それらは消費者の健康を脅かす行為であり、今後も規制していく。消費者も、企業に騙されないように注意してください。

塗る日焼け止めの代わりになる、飲む日焼け止めは無いと断言します

出典:FDA

日本皮膚科学会の考飲む日焼け止めに対する考え

現在のところ、科学的に十分な証拠がない。

「サプリメントを飲んだから日焼け止めを塗らなくても大丈夫」ではなく、日常的に日焼け止めの使用をお勧めします。

(出典:日本皮膚科学会 光老化啓蒙プロジェクト委員会)←わかりやすくてお勧め

 

 

現役の美容皮膚科医が考える飲む日焼け止めとの付き合い

そうは言っても、試してみたくなるのが人の心(笑)

スキンケア

・飲む日焼け止めの効果はエビデンスも微妙

・さらに権威ある団体からお勧めされていない

そうは知ってても、飲む日焼け止めってコンセプトは魅力的だし、商品のマーケティングが上手いから使いたくなりますよね。笑

どの成分も大きな副作用はないので、飲む日焼け止めの効果を十分に理解した上で、飲む飲まないは個人の自由です。

私は、飲む日焼け止めは「お守り」的に使ってます。

(エビデンスとかなくても、ついつい神社とかでお守り買っちゃいますよね。)

 

私が飲む日焼け止めを使っている理由

薬

こんだけ言っておきつつも、半年ほど飲む日焼け止めを使っています。

・スポーツやディズニーなど紫外線をよく浴びることが趣味

・雑なので塗る日焼け止めを塗り損なっているところがありそう

・デメリットがお金が減ることくらいしかない

・美容皮膚科医として試してみた方がいいかなと思った

 

しょ先生
しょ先生
効果があればラッキーくらいのノリで使ってます

飲む日焼け止めを飲んでみた感想としては、

「効果があるのかないのか、よく分からない。でも害はないから続けてもいいかな」

くらいです。

最近はお金がややもったいないなとも思い始めたので、春夏のみにするかもしれません。

飲む日焼け止めの選び方、使い方のリアルなオススメ

エビデンスだけでなく、色々頑張りたい女心も考慮すると、こんな風にすすめます。

基本的には使わなくてもOK

特にこんな人は飲む日焼け止めいらないです。

・お金に余裕がない人、他に使いたい人

・エビデンス大好きな人

・めんどくさがりな人

・飲む日焼け止めを過信しすぎて、塗る日焼け止めを塗り直ししなくなる人

あくまで「お守り」なので、使わなくてもデメリットはありません。

即効性があるのはフェーンブロック(ヘリオケア)を適宜飲む

最も手軽で、コスパもいいのでトライしやすいです。

ヘリオケアなどフェーンブロックが主成分の飲む日焼け止めを、たくさん浴びそうだなという日だけ飲む、という方法。

 

ヘリオケアはたくさん種類がありますが、せっかくならフェーンブロックがたくさん入った、ウルトラかウルトラD(ウルトラにビタミンDが入っている)がいいかな。

通常のヘリオケアはフェーンブロックが240mg入っています。その他おまけ的な追加成分の違いがありますが、無視でいいレベルかなと個人的には思います。

ヘリオケアのウルトラとウルトラDはフェーンブロックが480mg入ってます

 

 

国産が良ければロート製薬からも「ヘリオホワイト」という、フェーンブロック配合の飲む日焼け止めが出ています。薬局でも置いてます。
フェーンブロックは240mg入っています。

 

ニュートロックスサンを毎日飲む

日常的に紫外線をたくさん浴びるのなら、ニュートロックスサンを毎日のむのもいいと思います。

紫外線を特にたくさん浴びるときは、多めに飲むということも可能です。

・毎日飲むため、そこそこコストがかかります。

・ニュートロックスサンを250mg以上/日取れているか確認

・一様、公認の日傘マークがあるので、気になるならそのマーク入りのが良い

ニュートロックスサンを主成分にしている飲む日焼け止めは種類がありすぎて、調べるので、上記に注意して自分が続けられそうな値段のものを選ぶというのでいいかなと思います。

 

パラソルマークついてて、含有量も多いサプリ。初回だけ安いのもお得!

 

 

メロングリソディンを定期的に飲む

毎日飲むもので、ニュートロックスサンよりも効果を得たいなら、メロングリソディンの方がいいです。

でもその分お値段が少し高くなります。

 

ニュートロックスサンまたはメロングリソディンにフェーンブロックを追加

最強の組み合わせですが、一番お金かかります。

毎日ニュートロックスサンまたはメロングリソディンを飲む

紫外線を特にたくさん浴びそうなときは、フェーンブロックを追加。

ドクターメロン+ヘリオケアウルトラDの組み合わせをちゃっかりやっています。笑

(皆さんにオススメするかと言うと、、、まぁ特別祈願料金的な感じです。エビデンスも大事だけど、健康に無害ならとりあえず何事もトライしてみるタイプです。)

 

 

番外編:もっと効率いいのはビタミンA(レチノール)!

飲む日焼け止めですが、SPFはどんなにがんばっても8ですね。

パルミチン酸レチノールはお肌にたくさんあるとSPF20でしたよね。

そっちの方がだいぶお得感ありますね。

↓パルミチン酸レチノールでSPF20得られることに関して

紫外線対策を徹底解説!日焼け止めの成分比較とおすすめ6選美容皮膚科医@銀座のベルです。 紫外線を防ぐのは、効率がめちゃくちゃいい美容法って知ってました? 光...

 

↓ビタミンA(レチノール)のすごさを語っています

美容皮膚科医が感動!最高のスキンケア成分はビタミンA(レチノール、レチノイド)よく聞かれるのがこの質問。 「スキンケア商品色々ありすぎて混乱します。結局何がいいんですか?」 ビタミンAは...

 

まとめ

run

・飲む日焼け止めだけで、紫外線を予防することは不可能

・フェーンブロックは即効性あり

・ニュートロックスサンは一番人気だけど毎日飲まないといけない

・メロングリソディンは効果が強いけれど、毎日飲まなくてはいけない

・飲む日焼け止めは、お守りとして使おう(効果がほぼない可能性もあり)

・ビタミンA(レチノール)の方が効率良い紫外線対策

・エビデンスがなくても、無害なら試したくなるのが女心

 

綺麗になりたいけど、どうしていいかわからないというあなたを応援します

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