次は下垂についてですが、
下垂の治療はちょっとややこしいですので、長めの記事になりました。
下垂のメカニズム
下垂のイメージは、
自分の皮膚や脂肪などの組織が落ちてきてしまうこと
この原因は、
・骨や深部脂肪が減る→土台が減って崩れていく
・靭帯という柱が脆くなる
下垂で起きていること
下垂が起きている皮膚のイメージはこんな感じ(久々の手作り感あるイラストw)
まとめますと、下垂の中にはこの3つがあります
・組織が下がってくる
・下に脂肪が溜まってしまう
・皮膚も伸びてしまう
個人的には、「皮膚が伸びてしまう」というのがポイント!
この3つのどの割合が多い、これはほとんど起きていない、などは個人差はあります。
それぞれへのアプローチ
この3つに対してアプローチする治療をそれぞれ見ていきます
・組織が下がる(持ち上げる)→糸リフト、切開リフト
・下に脂肪が溜まる(減らす)→明らかに量が多ければ、脂肪溶解注射、脂肪を減らす機械治療、脂肪吸引
・皮膚が伸びる(縮む)→機械の治療(主に熱)で引き締める、ショッピングリフト、手術で切る
組織が下がる→持ち上げる
これはイメージしやすくて、落ちてきたものを引き上げます。
これで最近人気が出ているのが、糸リフトです。
私も糸リフトは大好きで、一度やると大好きになってリピートしてくださる患者さんも多いです。
脂肪も適量の方は、他の脂肪を減らす治療などなしでも糸のみで、落ちてきた脂肪が戻されて満足する方も多いです。
脂肪がたまる→減らす
落ちてきた脂肪の量が多すぎる場合は、減らす治療も必要になることがあります。
脂肪を減らすことばかり考えていると、次の皮膚あまりが増えるので、減らす治療はこの中では優先度低め。最小限というイメージです。
お顔立ちによるけれど、たるみの可能性もあるので、そのケアも必要なことがほとんど
減らす治療としては、皮膚科では脂肪溶解注射だけではなく、機械の治療で減らすこともできるようになりました。
脂肪溶解注射はもいろんな種類がありますが、効果も腫れも様々です。また効く効かないの個人差も結構あります。
最近は機械の治療で脂肪を減らすものも、たくさん出てきました。
有名なのはHIFUのリニアモードですね。
これは熱が入るので、軽いタイトニング効果もあり、終わった直後からいい感じなので、個人的には好きです。
皮膚科の治療で1番強いのは、クールスカルプティングかと思いますが、適応は顎下のみになっています。
皮膚が伸びる→縮む
皮膚が伸びて縮ませる治療、これは切開リフトなどの手術以外では、地味な治療が多いです。1−2ミリ変わったらすごく強いイメージ。
でも個人的に、タイトニングはとっても大事。
・糸リフトで引き上げても、引き締めないと、その余った皮膚はどこにも行かないので、すぐ戻ります。
・前の投稿でお話しした萎縮に対してヒアルで補充しても、タイトニングなしでは、ヒアル顔になります。
タイトニング治療は、様々なものがあります。
基本的には、熱を発生させて、縮ませるイメージです。
その熱の種類と、ターゲットの深さが様々です。
できれば、なるべく色んな深さに熱を届けたいですよね。
有名どころはHIFU、サーマクールなどあります。
詳しくは、こちらの記事に書いてあるので、参照してください。
最近は、高周波(RF)ブームが再びきており、私のイチオシの治療もまた今ご紹介します。
ちなみにタイトニング治療は、皮膚だけでなく脂肪もやったほうがいい理由としては、脂肪細胞の間にある繊維組織も弱ると言われているからです。
イメージとしてはネット(繊維組織)の中にボール(脂肪細胞)が入っていて、年齢とともにネットも緩くなります。
タイトニング治療で深くまで効くものは、このネットをキュッとしてくれるので、たるみがキュッと引き締まります。
そしてタイトニングが効いていると、お顔全体がピシッとして、上品さが出ることが多いです。
タイトニング治療はお肌のアイロンがけと表現される先生もいますが、服にアイロンがけをすると、その服が綺麗に見えるように、お顔全体も洗練されます。
タイトニング治療は地味だけど、とても大切!
自然に若返りたいなら、避けては通れない
補足:
下垂が起きるのは、萎縮もあるから
下垂に関して熱く語りましたが、
萎縮(ボリューム減少)があるから、下垂が起こる!
ということも忘れないでくださいね、
今後の活動について
3月から勤務先が変更になります。
診察ご希望の方には、ご予約方法、勤務先などお伝えいたしますので、少々お待ちくださいね。詳細は2月中旬に後日ブログにてご報告いたします!