よく聞かれるのがこの質問。
「スキンケア商品色々ありすぎて混乱します。結局何がいいんですか?」
でもビタミンAに出会って、お肌の人生変わりました。私がノーファンデになれたのも、ビタミンAによるところが大きい!!大好きです!
ビタミンAは、理論的にも、実際の効果的にも最強の美容成分です。
一人でも多くの人にこの感動を味わってほしいです。
ここがすごいよ!ビタミンA(レチノール、レチノイど等)
・肌の細胞を元気にする、本当の意味でのアンチエイジングが行える成分
・自分の肌の細胞が元気になるので、自分の力で保湿できるようになる
・ツヤとハリがすごくでる
・毛穴も目立たない、ニキビもできにくい、シミ・シワもできにくくなる
・ビタミンAの種類によっては紫外線保護にもなる
ここまでスキンケアで肌が変わるのか!!!!(今までやってきたスキンケアっていったい・・・)
美容皮膚科で働いて、1・2を争うくらい衝撃の出会いでした。
おかげさまで、ファンデーションは使ってません。
日焼け止めだけ→何回も塗りなおせるから、紫外線で老けない→クレンジングしなくていいから、さらに肌の調子がいいという正の連鎖に入ってます。
今回は一般論なので、ニキビやアトピーや脂漏性湿疹がある人は、まず保険診療の皮膚科を受診してそちらのコントロールがついてから使用してくださいね。
Contents
美容迷子が、最高の美容成分ビタミンAに出会う前後
マーケティングに完全に踊らされて、諦めモードの日々
皮膚科医でしたが、保険診療のみでまだまだ新しい病気を見ることに必死でした。
そのため、皮膚科医のくせに、どの基礎化粧品・美容法が肌にいいか全く不明でした。
・クチコミサイトで評価の良いものを盲目的に使う
・謎の美容家の人の意見を信じて従う
・美人の美容法を真似る
・エステに通って、言われるがままに施術を受ける
今考えると本当にお金も時間もたくさん使ったなーと思います。何やっても効果ないので、「肌がきれいかどうかは、遺伝だな」と諦めていました。
確かに遺伝も関係あります。遺伝的に恵まれている人を見ると良いなー、と思います。私は恵まれていないから、頑張る組です。
毛穴が全然目立たない、骨から老けにくいとか色々なことが遺伝と関係してきます。でも日々のケアで防げることや、改善できることはたくさんあります。
正しいケアがで「今の肌が前よりも好き」と自分に自信が持てる状態にはなります。
皮膚はどうやって働いてるの?基本的な話
有名な話なので、知ってたらスクロールしてとばしてOK。 (表皮の構造のフリー素材がないため、私の下手くそな絵で我慢してください。笑)
肌(表皮)の一生の流れ
いわゆる「肌のターンオーバー」、「肌の新陳代謝」と言われるものです。
表皮の一番下で新しく細胞ができると、上へ上へと細胞が登っていき、角層に達します。これが大体4週間。
角層に行くと、細胞は半分死んだ状態になり2週間ほど留まり、自然に剥がれ落ちます。
これは早すぎも遅すぎも両方よくないです!
私の体を守るラップ=角質層
本当にラップみたいな役割で、薄さもラップと同じなのが角質です。
このラップがあらゆる刺激から肌やさらにその奥にある臓器を守ってくれています。
敏感肌とかアトピー肌や肌荒れなどは、この角質層が乱れてしまっていることが原因です。要はラップが破れている状態です。
角質層は半分死んだ細胞の集まりですが、この3つで成り立っています。
・天然保湿因子:半分死んだ細胞が作っているもの。
例:アミノ酸、ピロリンカルボン酸、乳酸、尿素
・角質細胞間質:半分死んだ細胞の間にあるもの。
例:セラミド、脂肪酸、コレステロール
・皮膜:角層(ラップ)の一番外側にあるもの。
例:スクワレン、トリグリセリド、ワックス、脂肪酸、コレステロール
表皮は生きている細胞がいるところ
基底層という底から細胞が生まれて、上へ上へと登っていきます。
基底層にはメラノサイトというメラニンを作る細胞がいるので、そこで作られたメラニンも一緒に上へ上がっていきます。上手く排泄されないとシミになります。
全然構造が違う!ハリ感を出すのが真皮
真皮は、ハリ感をつかさどっています。プリッとした肌に欠かせないのが真皮のコラーゲンの量と質です。
線維芽細胞がコラーゲンを作るのを助けています。
ごく一部の限られた化粧品(ほぼ医薬部外品)しか、ここまで作用することはできません。
最高の美容成分ビタミンAの効果
ビタミンAの目に見える効果
・シミの改善
・浅いちりめんジワの改善
・ツルッとした肌になる
・肌が自分の力で水分を作れるようになる→ツヤ肌に見える
・毛穴に汚れが溜まりにくくなる
・ニキビが出来にくくなる
・過剰な皮脂分泌をコントロールする
・紫外線ダメージに強くなる
・ハリ感が出る
やっぱりビタミンAすごい。
万能に聞こえますが、弱点もありますので、それは後述します。
どうしてそのような作用が得られるのか?
難しめな割に、理解してもあまり得しないので、飛ばしてもらってもOK!笑
ビタミンAは脂質性なので、肌にとてもよく浸透します。
表皮の細胞膜にレセプターが合って、そこ通って、細胞の核に働きかけ、いい具合に細胞を元気にします。
そのことにより、ターンオーバーが促進され、メラニンが排泄されやすくなります。
アツくなりすぎていた角質層は薄くなり、表皮はあつくなることで、表皮の細胞がムチン類などを作り出すことで、角質の水分量も上がります。
毛穴に汚れが溜まりにくくなり、ニキビも出来にくくなり、ツルッとした見た目になります。
真皮のコラーゲン繊維の産生促進により、ハリ感が出たり、薄いシワなら改善します。
要するに、ビタミンAは肌の細胞を元気にしてあげることで、肌の力を最大限に引き出します!!
ビタミンAの種類
ビタミンAは実は種類がいくつもあります。
※細かくいうと”ビタミンA=レチノイド”でこの5つ全ての総称です。
その中でもレチノールが一番有名なので、ビタミンAをレチノールと便宜上呼ぶこともあります。
パルミチン酸レチノール | 酢酸レチノール | レチノール | レチナール | レチノイン酸(トレチノイン) | |
効果の強さ | 弱 | やや弱い | 中 | やや強 | 強 |
刺激感 | 弱 | やや弱い | 中 | やや強 | 強 |
安定 | 強 | やや弱い | 中 | やや強 | 弱 |
光過敏 | 無し | 無し | 有り | 有り | 有り |
光防御 | 有り | 有り | 無し | 無し | 無し |
肌に中にはパルミチン酸レチノールとして大半が蓄えられています。
このパルミチン酸レチノールが肌に十分あると、SPF20相当の効果があると言われています。
↓詳しくはこちらの記事をどうぞ
ビタミンA(レチノール)のデメリット
ほぼ全員が一度は経験するA反応
なんでそんなにすごい効果があるのに、一部の人の間でしか使われていないのでしょう?
私もビタミンAのクリームを初めて使用し、A反応が出た時は、知識があっても辛かったし、やめたくなりました。
一般の人の中には、そのような反応が出てしまうと、「合わない」「怖い」と止めてしまう人が多いのが現状です。
辛いのはよく分かりますが、頑張って乗り切ると感動が待っています。
A反応の具体的な症状
大体使い始めた5日目前後から症状が出現し、10日で前後で少しよくなる
濃度によりますが、1-2ヶ月以内には治ることが多いで⇨日々のスキンケア向き
強い種類や濃度のビタミンAの場合は、A反応がとまらない⇨シミなどの治療
A反応が酷すぎる場合は、炎症後色素沈着(シミの一種)ができることがあるので要注意!
A反応の症状が抑えられる方法
そうは言っても、なるべくA反応はひどくないほうがいいなと思う人は多いでしょう。
エンビロンのデリケートシリーズは、ビタミンAになる前のベーターカロテンという物質を使っているおりA反応が出にくいです。
どうしてもA反応が怖い人はそちらを使ってみてもいいと思います。
私のA反応の出方
ベル先生の日焼け止めオンリー、加工なしの写真です。
私もA反応に怯えていたので、エンビロンを選択しました。
一番低い濃度のステップ1から使ったのに、5日目で赤みと痒みが出てくる。朝起きると、顔に掻き傷の跡がついている日もあり。
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1週間目から普段できないニキビが5個以上出来てくる。
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10日目から、よく見ると皮が薄く向けている場所が出てくる。
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3週間もたたない間に、回復しました。
A反応の中では穏やかな方でしたが、辛かったです。
その後も徐々に濃度を上げていきましたが、それ以降はA反応はエンビロンでは出ませんでした。
肌の違いを実感し始めたのは、3ヶ月目くらいからです。
半年経った頃から、周りに肌を褒められることも増えました。
ビタミンAというより、基礎化粧品では改善できない症状
・深すぎるシワ
・深いところにあるシミ
・赤み
・ニキビ跡などのボコボコ(少しなら改善することもあり)
・脂肪が落ちることによってできるタルミ
これらの症状が気になる方は、化粧品やエステでは改善しないので、美容皮膚科でしっかりと治療を行うことをおすすめします。
美容皮膚科医がおすすめするビタミンA(レチノール)化粧品ブランド
エンビロン Environ
エンビロンのコンセプトは“できる限り光老化を防ぐスキンケア”です。
肌の老化の80%が紫外線による光老化なので、納得ですよね。
なんとパルミチン酸レチノールが肌にたっぷりあると、SPF20の作用があると言われてるんです。
汗かいても落ちないし、塗り直しも必要ないなんて最高!
エンビロンはこの最も穏やかで紫外線を保護する力もある、パルミチン酸レチノール・酢酸レチノールをメインに使っています。
それとエンビロンのいいところは、ビタミンAの濃さが分かれていることです。
初心者でA反応が怖い人にも、慣れてきて濃い濃度のビタミンAにも興味がある人も、満足できる仕組みになっています。
私もエンビロン派です。
長くお付き合いするなら公式サイトがおすすめですが、初めのトライアルくらいなら他のサイトでもいいかなと思います。
シミは消えないけれども、ダウンタイム少なく健やかな肌が作れます。
ちなみにエンビロンでA反応は出ても出なくてもOK
ゼオスキン
ゼオスキンは”痛み無くして美しくはなれない”という意見です。
エンビロンより強めでガッツリA反応が出ます。その分エンビロンより短期間で効果は出やすいです。美容皮膚科でしか行えない治療で、値段も高めです。
セラピューティックという期間が、トレチノインとハイドロキノン療法を軸に治療を行います。
ハイドロキノンはすごくよく効く美白剤というイメージ。←長期間使うと白く抜ける(白斑)できるから注意!
セラピューティック期間は、とにかく皮がむけ続けます
通常16週間
患者さんの希望により、以下もあり
・もっと穏やかに時間をかけて行うバージョン
・もっとキツく短期間に行うバージョン
セラピューティックが終わった後は、もっと穏やかなビタミンAで維持していきます。
公式ホームページ→https://www.cutera.jp/zoskinhealth/
ゼオスキンはA反応が起きてこそ、シミが薄くなります。
そしてエンビロンと逆で、日光に敏感になる!
肝斑が被っていて治療しにくいシミ、機械では取りきれない薄いシミに便利
↓こちらにもエンビロン・ゼオスキンの違いが書いてあります
ナビジョンDr
通常のナビジョンでも、美容皮膚科でしか買えないナビジョンDrでも、レチノールの取り扱いはあります。
ナビジョンDrの方が2種類の濃度から選べます。トラネキサム酸配合で、肝斑にも効果が期待できることと、A反応が出にくくなる
詳細は公式ホームページ→http://navision.shiseido.co.jp/products/retino_ceutical.htm
その他
ラロッシュボゼからもレチノールの美容液が出ており、薬局でも買えるし、値段も手頃だしチャレンジしやすいと思います。
日本のブランドが好きなら資生堂が一番レチノールの技術があります。ただ目尻のシワ用などでしかレチノール配合のクリームはが出てないので、容量の割に値段が高いです。一番お値打ちなのはこれです、顔全体に使って欲しいです。
美容皮膚科でトレチノインとハイドロキノンを処方してもらい、それだけ塗るというのはゼオスキンの簡易版になります。もちろんダウンタイムはしっかりありますが、効果もしっかり出るので、お値打ちに試したいならこちらもおすすめ。
まとめ
もちろん他にも色々な有効成分はあります。ビタミンAと組み合わせるとより効果のあがるものなどのありますので、また後日紹介します。
↓もっと実践的なことを書いてます