美容皮膚科医の@銀座のベルです。
2019年も終盤ですので、ベストコスメ2019を発表します!
この記事を読んでわかること
美容皮膚科医が実際に使っているメイクアップ
美容皮膚科医がおすすめするベースメイク
美容皮膚科医が惚れたスキンケア商品
ビタミンCの種類と作用
フラーレンの作用
※アイシャドウやチークなどの色ものは、圧倒的に薄い内容になっておりますのでご了承ください。
美容皮膚科医がリアルに使っているベストコスメ【ベースメイク編】
【日焼け止め下地】ラロッシュポゼ UVIDEA XL、NOV ベースコントロールカラーUV
日焼け止めは消費量が激しいので、私はダントツで一番お金使ってます。
ファンデ・BB・CCクリーム以下、すっぴん以上の、程よい補正力が気に入っているラロッシュポゼの色付きのUVイデアXL
ラロッシュのBBはカバー力があって、あまり好きじゃなかったけど、こっちは大好き!
日焼け止めって何時間か経つと塗りなおすことが多いから、あまりカバー力があるものだと塗りなおした時に厚塗りになっちゃいます。
↓詳しい日焼け止めに関する記事はこちら
紫外線吸収剤使いたくないなっていう時には、NOVの日焼け止めを使っています。
最近試してすごく良かったのが、NOVの色付きのベースコントロールカラーUV!!
超ナチュラルに血色よくなるので好きです。
特に下地ピンク派にはこちらもおすすめ。
【ファンデーション】Beautiful Skin ミネラルファンデーションF
(出典:Beautiful Skin公式)
私は、ノーファンデのナチュラルさが大好き。
だから普段はファンデはほとんど塗らないのですが、BeautifulSkinのミネラルファンデーションFは、陽に当たる時には塗るようにしています。
なぜなら、抗酸化物質のフラーレンが配合されているから!
Beautiful Skinというブランド
Beautiful Skinというブランドは皮膚科の先生が、
「肌の病気がある人でも、お化粧をして気分を明るくしてほしい。
その方がストレスも減り、肌の調子もよくなる」
という信念で、全て原料をご自身で選んで作られた、安心安全の化粧品ブランドです。
実際に学会やセミナーで、この先生のお話を伺いましたが、素晴らしくて感動しました。
実際、こちらのファンデーションの全成分は、この6つのみ。
マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、シリカ、フラーレン
なかなかこんなシンプルなファンデはないと思います。
フラーレンとは?
超強力な抗酸化物質。ビタミンCの172倍!
しかも12時間ほど効果があり、刺激も少ないので使いやすいです。
フラーレンは分子量がとっても大きい(サイズが大きい)ので、実は肌にはなかなか入っていきません。
「浸透しにくいなんて、そんなの意味ないじゃん!」と思います?!
実は肌の表面に残ることにメリットがあるんだよ。
肌表面に残って抗酸化バリアとして働いてくれます。
肌表面で抗酸化剤として働くことで、紫外線や大気汚染などによるフリーラジカルからお肌を守ってくれるんです。
さらにビタミンCとも相性がよいです。
フラーレンが代わりに酸化してくれるので、ビタミンCが酸化されにくくなり、肌の細胞に本来の力を発揮できるようになります。
抗酸化物質は塗る?飲む?
ちなみに飲む日焼け止めって、要するに強力な抗酸化剤なんです。
UVによってフリーラジカルが生じる(酸化が起きる)、それにより光老化が起きてしまうので、抗酸化剤で防ぎましょうねってコンセプト。
飲むよりも塗ってしまった方が、手っ取り早く、効果も強いです。
↓全身に塗るのは大変だから、飲みたい人はこちらの記事参照
Beautiful Skin ミネラルファンデーション
以上の知識があると、このファンデの良さが理解できると思います
【お粉】Beautiful Skin ミネラルプライマー
(出典:Beautiful Skin公式)
こちらもBeautiful Skinのミネラルプライマー。
成分が驚きの2つのみというシンプルさ。
クズウコン酸エキス、マイカ
本当はプライマーなので、先ほど紹介したミネラルファンデの前につけてます。
余分な皮脂を吸収して、メイク崩れを起こしにくくするものです。
でも私は日焼け止めの上に、これをTゾーンと目の下のみにのせてます。
肌全体ではなく、この部分のみに塗ってい理由はこちら
Tゾーンに艶があるとテカリに見えやすい。
目の下にバウダー塗らないと、アイメイクが滲みやすい。
頬はある程度ツヤがある方が好き。←マットが好きなら頬も塗ってくださいね。
ビタミンA肌のツヤ感を程よく、ナチュラルにホワッと補正してくれます。
いかにもファンデ塗っている感は出ない。
美容皮膚科医がリアルに使っているベストコスメ【メイクアップ編】
【リップ】ベイビーリッププランパーR+
(出典:聖心美容クリニック)
私が美容成分として愛してやまないビタミンA配合の貴重なリップ。
ビタミンAが入っているので、細胞を元気にする作用があり、唇のエイジングケアになります!
具体的に期待できる効果はこちら
・唇のくすみ・色素沈着の改善
・唇の小じわの改善
・唇全体のアンチエイジング
唇って年齢が出やすい場所なのに、保湿以外していない人が多いですよね。
レチノールだと皮向けそうで怖いという方!
配合されているのは、最も穏やかなパルミチン酸レチノールなので、激しいA反応はほとんどないので、安心して使えます。
↓ビタミンAに関してはこちら
流行りのトウガラシ成分による、刺激で辛いものを食べた後のように、すぐに少し唇が腫れます。(ボリュームアップとシワ改善)
使用感はラシャスリップとDiorのマキシマイザーの中間くらいのネッチョリ感とピリピリ感。
値段も中間くらい。
【アイシャドウ】CLIO プロシングルシャドウ
(出典:CLIO公式サイト)
韓国に行った時になんとなく購入して、想像以上に良かったため愛用。
お気に入りポイントは、店舗で買うと、3色自分なの好きな色でアイシャドウパレットが作れること。
(韓国ではできたけど、日本ではできるのか不明)
「2色だと物足りないなー、
4色だとそんなに使わないんですけど」
という私のニーズに合いました。
しかも全18色?(全何カラーか不明)から、自分で好きな色を3つカスタマイズできるから、捨色なしでありがたい!
【チーク】SUQQU ピュアカラーブラッシュ
(出典:SUQQUオンラインサイト)
友達に勧められて購入した、SUQQUのチーク。
購入の決め手となった発言は
「ケースがスリムで嵩張らない」
です 😳 笑
美容皮膚科医がリアルに使っているベストコスメ【スキンケア】
【殿堂入りのスキンケア】エンビロン
(出典:エンビロン公式サイト)
私のスキンケアに欠かせないのが、ビタミンA(レチノイド、レチノール)。
肌の細胞自体を元気にしてくれる、個人的には最高の美容成分だと思っています。
今後もビタミンAとは長くお付き合いしていくつもりです。
ビタミンAといえば、エンビロンとゼオスキンが世界2強ブランド。
私はエンビロン派です。理由はこちら。
・ビタミンAだけでなく、ビタミンC,Eも(少量と思われますが)入っていること。
・パルミチン酸レチノール、酢酸レチノールという穏やかで、紫外線保護作用のあるビタミンAメインで、万人向け。
・ステップアップシステムがあるので、A反応を最小限にできる
・モイスチャーシリーズなら、値段もゼオスキンよりも安い
↓ビタミンAに関して語ると長いので、詳細はこちら
・肌の土台を整えておくと、美容皮膚科での攻めの治療の結果も出やすくなる
・赤みをコントロールできるIPL,ジェネシスとビタミンAは相性が良い
私は初めはモイスチャーシリーズを使っていましたが、今はシークエンスを使っています。
まずは、モイスチャーシリーズのトライアルから始めるのが、オススメ
【ベストスキンケア】Revision C+Correcting Complex30%,Beautiful Skin Cフォーカスエッセンス
ビタミンCの効果
色々なことにバランスよく効くのが、ビタミンCのいいところです。
全部書くとものすごいことになるので、嬉しい特徴的な効果だけあげます。
※ただし、製剤によってどの作用が強く出るかは、変わります。
【抗酸化作用】
紫外線・大気汚染のダメージから肌を守ってくれる
炎症を改善してくれるので、赤みのコントロールができる(高濃度で使う必要あり)
【メラニンの生成抑制】
ハイドロキノンの方がシミを薄くするには効果あり。
でもハイドロキノンは、長期では白斑のリスクがあり、使えません。
長期間で安全にシミの予防をしたいという人に、ビタミンCは最適。
※ハイドロキノンは刺激が強かったり、アレルギーが出る人もいるため、そのような人にも使いやすい。
シミにも色々な種類があって、色々治療があり、そちらの方が治療としては効果的です。
でもキレイになっても予防しないと、また新しいシミが出てくるので、予防も大切。
【コラーゲン・セラミドの産生促進】
コラーゲンの量を増やすので、ハリ感やちりめんジワの改善効果があり。
↑ビタミンAの方が効果はあり。でもビタミンCは、A反応のような刺激感なしで使えるのがメリット。
脂溶性などでしっかり浸透させるとセラミドを増やせるので、保湿力もアップします。
ビタミンCというと乾燥するというイメージですが、脂溶性を上手に使えばセラミドが増えてむしろ保湿されます、
皮脂が減って、セラミドが増えるので、肌質が良くなりますよ。
この他にも、ビタミンCには抗糖化作用、傷が早く治る、抗菌作用、などたくさんのメリットがあります。
ビタミンCの種類による違い
ビタミンCって、すごくたくさん種類があって、ややこしいですよね。
大きく分けると、水溶性ビタミンC(ピュアビタミンC、ビタミンC誘導体)脂溶性ビタミンC、両媒性ビタミンCに分けられます。
【水溶性ビタミンC】
メインの作用:皮脂のコントロール→皮脂による毛穴の開き・ニキビ予防
イメージとしては、肌表面に効く作用が強い
物によっては、乾燥・刺激感など出るものがある
ピュアビタミンC(アスコビン酸)の方が水溶性ビタミンC誘導体に比べて、効果は強いです。
でもpHが低くないと(酸性出ないと)浸透しにくいので、刺激性が強くなります。
安定性も悪くて、酸化されると肌にむしろ悪影響になってしまうので、使いにくいです。
↑ここを各社が頑張って工夫しています。
水溶性のビタミンC誘導体は安定しているのですが、水溶性なので細胞の膜を通りにくく浸透力が悪いです。
高濃度だと、こちらでも刺激感・乾燥が出ることがあります。
ビタミンCは乾燥する、ピリピリする。
紫外線に気をつけないと逆に肌に悪い。
pHの関係で他との併用が心配。
というイメージを持っている人は、水溶性ビタミンC(特にピュアビタミンC)のことかなと思います。
脂性肌・若い人のニキビ肌とかは水溶性が一番合うかな。
値段も水溶性ビタミンCは一番お手頃です!
【脂溶性ビタミンC】
メインの作用:美白、アンチエイジング
浸透率がすごくいいので、イメージとしては肌の奥まで効く感じです。
この作用を詳しくいうと、
メラニンの生成抑制→美白・くすみ改善
抗炎症作用→赤みを減らす
コラーゲン産生の促進
セラミド産生の促進
脂溶性ビタミンCはpHも中性で、刺激感も全くなく使いやすいです。
敏感肌、乾燥肌、アンチエイジングしたい人は脂溶性ビタミンCいいですよ。
でも原価が高いので、値段が高くなりがちです。
【両媒体性】
メインの作用:水溶性、脂溶性両方の作用がある
イメージとしては、肌表面にも肌の奥にも効く
ただし、安定性が悪く高濃度で配合できないのが弱点(APPSは1−2%程度)
濃度が低いため、それぞれの高濃度配合の美容液に比べると、効果が出にくいです。
Revision C+Correcting Complex30%(脂溶性ビタミンC)
(出典:Rivision公式サイト)
脂溶性ビタミンCのアスコビン酸テトラヘキシルデカンを、30%という高濃度で配合。
脂溶性ビタミンCの効果は、指数関数的に強くなるので、30%はとても強力です。
他の商品でも脂溶性ビタミンCは使われていますが、ここまで高濃度で配合している商品は少ないです。
ビタミンAを長期使っていることによる、ほのかな赤み対策として相性バッチリ。
※どのくらい赤みに効いているか気になる人は、RIVISIONの公式サイトのBefore /Afterの写真を見てみてください!
※エンビロンのシークエンスにも配合されているんですが、濃度不明です。
BeautifulSkin Cフォーカスエッセンス(両媒性、水溶性ビタミンC、フラーレン)
(出典:Beautiful Skin公式)
Rivisionは入手しにくいし、値段も高いけど、ビタミンC使いたい人はこちらはいかがでしょうか?
私は、トナー→Cフォーカスエッセンス→C+Correcting Complex→レチノール系(エンビロンかゼオスキンのセラピューティック)を使用しています。
エンビロンのシークエンスには脂溶性ビタミンCが濃度不明ですが、それなりの濃度で入っていそうなので、(30%よりは薄いと思われますが)、シークエンスユーザーはこっち先にトライでもいいかも。
古くから使われているビタミンA,Cは、たくさん研究されており、エビデンスもたくさんあります。長期的なデーターも出揃っていて安心できます。
個人的には、ホームケアでは、高額な幹細胞系の美容液よりもビタミンメインで十分なのではないかと思います。(効果も値段も信頼できるため)
番外編:ゼオスキンセラピューティックプログラム
これに関しては、後日また詳細をレポしたいです。
ダウンタイムは絶対ある(ただし週末だけ皮剥けさせる方法もあり)
効果はかなりある
正規のやり方では平均16週間やらなくてはいけないので、果たしてその価値があると感じるかどうかは人それぞれかな、と感じました。(強くすれば短期間ですむけど、日本人には不向き)
元からそれなりに肌が綺麗な若い人は、無理にやらなくてもいいよ、とオバジ先生も著書に書いてます。
1回頑張ったら、その後は気になった時に、短期間でやってもいいのかなと思いました。
頻繁に通院できない、低コストで治療したい、という人にはオススメ。