科学的に”美しい顔”を作る要素は、この5つです。
1.肌
2.輪郭
3.左右対称性
4.各パーツのバランスとハーモニー
5.光の反射と影
(引用:Non-surgical美容医療超実践講座 全日本病院出版会)
もちろんいろいろな説はありますが、分かりやすくて共感しやすいものをご紹介します。
マニアックな説明より、分かりやすさ第一でお伝えします。
P.S.ズボラな人は、目次とまとめだけ読んでもOK!笑
Contents
1.肌:美しい肌は若く見え、健康的にも見える
キレイな肌とは、こんな肌!
キレイな肌のわかりやすいイメージは、
『赤ちゃん肌』『ゆで卵肌』『化粧品の広告のモデルさんの肌』
です。
専門的にいうと、ハリがある、キメが整っている、毛穴が目立たない、ニキビ跡などの凹凸がない、シミがない、赤みがない、こと。
ちなみに肌の色が均一であれば、色白でなくても十分肌はキレイに見えますよ。
肌を変えるだけで、○歳若く見える!
肌を変えるだけでどれだけ変わるかに関して、2007年にJournal of The European of Dermatology and Venereologyという雑誌に、面白い論文が出ていました。
なんとシミとシワを消すと、15歳も若く見えるのです!!!!
さらに詳しく分類すると、このようなイメージです。
肌の色が均一→健康的に見える
シワがない→若く見える
さらに1/4〜半分のシミやシワの変化でも、より健康的に若く見えるというデーターが、2011年に発行されたJournal of Cosmetic Dermatologyに掲載されています。
研究対象は高齢の白人女性です。また写真の加工により判定しているので、実物だとまた違った結果になるかも。
肌がキレイだと美しく見えるというのは、みなさんの生活中でも体感してますよ!写真とった時に、肌色補正しますよね。
色むらがないツルッとプルっとした肌をどうやって作るかも、今後アップしていきますね!
首と顔の境目に注意!
個人的には、首も顔と同じようにスキンケアするのがおすすめ。
エビデンスはないけど、首と顔の見た目の年齢が違うと、違和感が出ます!
2.輪郭:逆卵型が一番キレイで若く見える
加齢により、輪郭は崩れる
逆卵型が一番美しく、魅力的に見えると言われています。
こんな感じで頬がふっくらして、顎がシュッとしているのが秘訣!
ハート型と表現される先生もいます。
丸で書いたところが逆卵型の秘訣!
実は加齢とともに輪郭ってベース型になってくるんです。
他にも、こめかみが凹んだり、頬がコケると、ヒョウタン型の輪郭と言われます。
このように、頬かこけていることで、ひょうたんみたいに輪郭がボコボコしてます。
顔の輪郭は、ヒアルロン酸注入だけでも改善する
これらの変化の原因は様々です。詳しく説明すると長くなるので、後日他の記事をアップします。
「こんなの手術しないと治らないんじゃないか?」
と思うかもしれないですが、美容皮膚科の治療でも輪郭は、ある程度は修復出来ます!!
例えばヒアルロン酸・ボトックス注入では、輪郭を逆卵型に近ずけることが出来ます。治療は他にもいろいろあるので、また後日詳しく紹介します。
注入治療はネガティブなイメージを持っている方も多いですが、上手にお付き合いすれば、ナチュラルにかつ確実に変化が実感できますよ。
小顔マッサージなどの効果とリスク
逆卵型の輪郭は以下のものでは、手に入りません!!
✅化粧品
✅エステ
✅自宅用の美顔器
Vシェイプ(シュッとした感じ)を作るみたいなコンセプトの商品ありますよね。
これらでも効果を感じることがあるのは、むくみが一時的にとれるからです。
確かに顔はすっきりするのですが、むくみをとってもアンチエイジングにはなりません。
根本の解決には全くなってないですし、むしろ長い目で見ると、老化を早めていることがあります。
「輪郭を変えたい」、「シュッとさせたい」、「骨格から若返りたい」なら美容クリニックに相談するしか、根本的な解決法はないです。
美顔ローラー、マッサージで強い圧力・摩擦を与えることによるリスク
✅リガメント(顔の柱の構造)を弱くしてしまうので、たるみ→ベース顔の進行を早くする可能性高い
✅肝斑というタイプのシミが悪化することが多い
むくみが取れるとすっきりとした感じには見えるので、知識がある上で利用する分には、もちろんいいと思います。(美容クリニックでも顔のむくみが減る施術はありますが、値段はマッサージよりは高い)
知識なしで、自分の目的に合わないものを選択することは、避けたいですね。
3.左右対称性:動いている時も大切
「左右対称な顔が美しい」というのは、誰もが一度は聞いたことあるでしょう。
私たちの顔は骨の形から、すでに左右非対称です。
完全に左右対称な顔にするのは残念ながら、美容外科でも不可能です。
加齢によるたるみの進行により、左右差はどんどん大きくなります。
忘れがちなのが、動いた時も左右対称なことが美しいとされていることです。
例えば、笑った時に唇が片方だけ上がっているより、左右対称が美しいとされます。
ある程度であればヒアルロン酸注入、スレッド(糸)、手術などの美容医療でも、改善させることができます。
これに関しても輪郭の時と同じで、美容医療以外で左右対称に近づけることは難しいです。
4.顔の各パーツのバランスとハーモニー:顔の黄金比は平均顔
意味わからんと思うかもしれないですが、“顔の黄金比”のことです。
聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
例えば、
・顎の先端〜鼻の穴:鼻の穴〜眉:眉〜髪の生え際=1:1:1
・瞳の間の幅が顔の幅の46%
・瞳と口の距離が顔の長さの36%
などたくさんの黄金比があります。
興味がある人は、立教大学心理学研究年報のこちらの記事でその他の黄金比が見れますよ。
男性と女性の黄金比の顔
(出典:Non-surgical美容医療超実践講座 全日本病院出版会)
この顔の黄金比は、たくさんの人の顔を平均化させた平均顔と一致すると言われています。
どうやって黄金比に近ずけるかですが、少しは手術で変化するけれども、限界はあります。
Shoshoは美容皮膚科に勤めており手術はしないので、詳しい治療方法は専門外になります。(美容整形に反対というわけではありません)
ヒアルロン酸治療でも、顎を少し長くするなどでバランスを取ることはできます。
5.光の反射と影
顔に凹凸があって光が上手に反射され、影もあるべきところにはあった方が綺麗ですよということ。
女性であれば、メイクをするときのハイライトやシェーディングをイメージすると分かりやすいです。
これは結構、人種によって好みが分かれるところです。
これも手術などの美容医療でしか改善は難しいです。
鼻を高くするなどは、ある程度であればヒアルロン酸注入で対応できます。
より魅力的に見える秘訣は、個性が際立つ部分!
さっきまで話したのは、いわゆる“型にハマった美しい顔”です。
実はこの“型にハマった美しい顔”をさらに魅力的にするのは、“個性的な特徴”です!
「人と違うな」と思うところにも落ちこまないで、まずよく観察してみてください。
実はあなたをさらに輝かせるチャームポイントかもしれないですよ。
まとめ
科学的に“美しい顔”を作る要素
1.肌がツルっと、ぷりっとして、均一な色になると、健康で若く見える
2.頬がぷっくり、顎がシュッとした逆卵型の輪郭で若くキレイに見える
3.左右対称の顔が美しいけれど、完璧は無理
4.美しい顔のパーツは黄金比に基づいている
5.顔にはある程度凹凸があるのが美しい
6.これらに当てはまらない個性が、その人をより魅力的に見せる
この中で一番とっつきやすいのが、1の肌ですね。
2の輪郭も意外とヒアルロン酸などのフィラー注入で、かなりきれいになります。あとアンチエイジングにより、逆卵型がキープしやすくなります。
マッサージ、美顔器を受ける時の注意点
小顔効果や歪みをとるマッサージ、美顔器、化粧品を使用する場合は以下のことを覚えておいてほしいです。
・美容医療以外で、これらの症状を根本から解決することは医学的には難しい。
・強い圧力と摩擦により、たるみの進行が早くなる、肝斑というシミのリスクがあり
むくみは一時的に取れると思うし、リラックス効果はあると思うので、そういう効果を狙って受けるのであれば、いいと思います。
ぜひ目的に合わせて、治療を選択してくださいね。
変えられるところは正しく向き合って、ハッピーな人生を送りましょう
参考文献:
Non-surgical美容医療超実践講座 全日本病院出版会
The effects of skin colour distribution and topography cues on the perception of female facial age and health(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1468-3083.2007.02512.x)
Interaction of skin color distribution and skin surface topography cues in the perception of female facial age and health(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1473-2165.2010.00538.x)
Study of facial impressions due to differences in arrangement of facialfeatures(http://repository.ris.ac.jp/dspace/bitstream/11266/5596/1/nenpo06_p035_kushima_etal.pdf)
The ideal of facial beauty(https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00056-007-0604-6)