美容皮膚科医@銀座のベル先生です。
今回は保湿の王様、セラミドについて詳しく説明します。
私が実際に使ったことあるもの、皮膚科医の中で評判がいい商品を中心にご紹介。
今回はセラミドの種類や実際におすすめの商品を紹介!
ドラッグストアで買えるものも紹介してますよ。
セラミドに関して
セラミドとは
保湿成分は色々あるのですが、今回はお肌のバリア機能も回復できる最高の保湿成分セラミドについて、より詳しく説明します。
↓セラミドをはじめ、保湿の基本はこちら。まず読んでもらえると分かりやすい。
スフィンゴ脂質というものの一部がセラミドです。
角質細胞の間に存在していて、お肌の水分やバリア機能を維持するのに必要不可欠です。
コラーゲンと同じ様に、お肌の中のセラミドもセラミド1、セラミド2など何種類ものセラミドがあり、それぞれ役割が少しずつ違います。
人の肌に一番多いのは、セラミド2です
でも実際乾燥している人や老化している人で著名に減少しているのは、
セラミド1、3、6、8
と言われているので、それらを補うのが効率的です。
化粧品に配合されているセラミドは4種類
セラミドと名乗る商品には大きく分けて4つあります。
(結構、化粧品会社さんによって分類が違うので、大体です)
この種類によって、化粧品の裏の成分表示が変わります。
天然セラミド(馬セラミド)
動物の脳や脊髄から抽出。今は主に馬が使われています。
高価と言われています。
ヒト型セラミド(バイオセラミド)
酵母によりヒトのセラミドに似せて作られており、
一番効果があると言われており、おすすめです。
化粧品のパッケージに“セラミド2”とか“セラミド”という単語の使用が許されているのはヒト型セラミドだけなので、パッケージ見ればすぐ分かります。
植物性セラミド
こんにゃく・米ぬかなどの植物から抽出。
人のセラミドと一部構造が違います。
合成セラミド(擬似セラミド、セラミド様物質、いろんなオリジナルネーム)
石油などから精製されたものです。化粧品会社が確実オリジナルの成分を作っています。
オリジナルだとお金がかからないため、高濃度で配合できる様です。
もちろん同じ濃度ではヒト型セラミドに劣りますが、高濃度で配合すればかなりいい効果があります。
結局何を選べばいいのか?
理想を言うと、こんな商品がおすすめ
ヒト型セラミドを使用している
たくさんの種類のセラミド(ヒト型セラミド1、2、3など)を含む
セラミド濃度が濃い
でも実際は濃度も明示されてないし、選ぶのは難しいですよね。
効果が高いと言われているヒト型セラミドは高価なので、化粧品自体の値段も上がります。
お値段高くて少しづつしか使えなかったら、元も子もないです。
実際には、以下のバランスを見ながら、自分の肌も心も財布も気持ちよく使えるものを選んでくださいね。
・自分の肌に合う
・使用感も好き
・予算的にも問題なく、十分な量使える
・ふだん使いと、肌の弱っている時のスキンケアを分ける
(ふだんはプチプラ、弱っている時はお値段高めなど)
↓商品も大事だけど、どうやって使うかも関係してきますよ
オススメのセラミド化粧品
私が自分に使ったことのあるセラミド商品や皮膚科医の中で評判の良いセラミド商品を、ご紹介します。
【一番コックリ保湿】メディコル スキンリピッド15/33 II
こんな人におすすめ
とにかく保湿されてる感、守られている感が欲しい
コックリした使用感が好き
敏感肌、粉吹き肌に悩む人
メディコルのスキンスキンリピッドはとにかく保湿力がすごいです。
もちろんヒト型セラミド配合でセラミド2、3、6が入ってます
保湿重視なので、セラミド多めのスキンリピッド2がおすすめ。
バームなので、初めは硬くてびっくりするかもしれないですが、伸ばすと溶けます。
朝塗るとその後の日焼け止めや下地のノリが悪くなるので、夜メインで使ってます。
私はトレチノイン使っている時でもシミないくらい、刺激なかったです。
たくさん塗ると機内でマスクなしで、オーバーナイトフライトしても乾燥とは無縁になりました。
【個人的に一番好き】ナチュセラ セラミドクリーム
こんな人おすすめ
保湿力もあるけど、ベタつかないものが欲しい
化粧下地としても使える、保湿力あるものが欲しい
使い心地がすごくいいです。
油っぽい感じの見た目なのに、すっと肌に入っていくイメージでべたつき感がないのに、しっかり潤うというなかなかないテクスチャー。
化粧下地としても使えると書いてあるくらい、化粧ノリにも悪影響なしです。
素肌セラミドと名付けられ、7種類のヒト型セラミドを初め、トータル25種類のセラミドを配合されています。
(おそらく化粧品の中では最多の種類の配合)
そして製作者のこだわりがスゴイんです!
すでにすごくいい商品なんですが、ちょくちょくアップグレードされて進化し続けています。スゴイなーと感心しています。
私はお肌が弱っている時の朝はこちらを塗って、その後日焼け止め塗っています。
使用感と保湿力が良く、化粧下地としても使えて便利なので一番好きです
【手軽さと実力のバランス最高】エトヴォス モイスチャライジングクリーム
こんな人におすすめ
テスターで試したり、実際の店舗で買いたい
使用感も重すぎず軽すぎない、程よいものがいい
匂いなど使用感もこだわりたい
そしてテスターも置いてあることが多いので、実際に使用感を確かめられるのがいいです。
あとはジャータイプではなくて、プッシュタイプで、化粧品に手を突っ込まなくて良いので、清潔さがキープできるので、そうゆうのが気になる人にもおすすめ。
とにかく乾燥が気になる人はライン使いしてみてもいいかもしれません。
良いとは聞いており、旅行先で保湿剤が残っていないことに気がつき、急遽買いました。
使用感もよく、思いついた時に店舗で買えるので、気に入っています
【さらっとしたテクスチャー】トゥベール セラミドミルク
こんな人におすすめ
ヒト型セラミドを使いたいけど、なるべくお値打ちが良い
さらっとした感覚が好き
ヒト型セラミドを5種類しかも高濃度に配合しています。
それなのにお値段も手頃で素晴らしいと思います。
さらにベタつかないので、使いやすいと感じる人も多いでしょう。
私はセラミドは毎日使っている訳ではなく、とにかく保湿されたい時だけ使います。
そのため、トゥベールだとあんまり保湿されている使用感が得られなくて(さっぱりしてうので)あまり好みではありませんでした。
でも評判はすごく良いし、べたっとしたのが苦手な人にはすごくおすすめ。成分と値段のバランスも素晴らしいと思います。
【新作!皮膚科医の中で評判良し】コラージュリペア
こんな人におすすめ
とにかく肌が敏感で肌荒れしやすい
お値段も手頃で信頼できるブランドを探している
皮膚科医の中では有名な持田製薬さんが2019年に新しく敏感肌用ブランドを出しました。
基本的には、美容皮膚科や一部の門前薬局でしか取り扱いがないです。
でも公式サイトからなら一般の人でも買えます。
ヒト型セラミドではないですが、セラミド以外にもトラネキサム酸などの肌荒れ防止成分が入っていて、敏感肌の赤みや痒みをコントロールしつつ、バリア機能も向上してくれる優秀な商品です。
私は使ったことはないのですが、美容皮膚科の先生の中でも、肌が敏感な人にも使いやすいと評判が良いので掲載しました。
トラネキサム酸が入っているので、レチノール使用時のA反応が強い時の保湿にも良さそう。(トラネキサム酸を塗るとA反応が穏やかになると言われています)
【皮膚科コスメの王道】NOV 3 モイスチュアクリーム
こんな人にオススメ
肌がかなり敏感
皮膚科で使われているものが安心
信頼できるブランドを見つけて、色々な商品を試したい
ドラッグストアなどでも買いたい
皮膚科で使っている基礎化粧品のNOV率はすごく高く、安心感があります。
私も勤務していた大学病院などでも、NOVはシリーズで使っていました。
シリーズも色々なものがあり、自分の症状にあったものが選べるのも魅力です。
私はこの3のシリーズのクリームはスッと肌に入っていくので使用感がよく、
天然セラミドを使用していてるため、お値段高めですが容量は多めです
皮膚科といえばNOV率高い!
比較的どこでも売っているので入手しやすいのが良いですよね。
【ドラッグストアで天然セラミド】アルージェ エクストラモイストクリーム
こんな人におすすめ
ドラッグストアで買える手軽さ
値段もトライしやすいものを探している
ドラッグストアで買えて、この値段で、天然セラミドが配合されている商品は素晴らしいなと思います。
使用感はナチュセラのクリームのライト版で、スッと肌にはいっていく感じです。
私も使ったことありますが、値段的にはトライしやすいと思います。
お金ない時代に頑張って買っていた思い出深い商品です。
(私の肌には、そこまで感動は正直なかったかな)
【独自のセラミド成分が高濃度】キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
こんな人におすすめ
ドラッグストアで買える有名ブランドがいい
お値段がお手頃かつラインナップ豊富なものをが欲しい
キュレルは花王がオリジナルで作った擬似セラミドを使っているので、コストを抑えながらも大量の濃度で擬似セラミドが配合されています。
ヒト型セラミドには劣りますが、高濃度に配合することで、セラミドの能力は上がるので効果を感じやすいと思います。
色々なタイプの商品があり、値段も手頃なので、ボディーなどにもしっかり使えます。
私も昔に使ったことあるんですが、全く記憶がないです。(いい意味で良くも悪くもなかったんだと思います)すいません。
まとめ
・ヒト型セラミドが一番効果はある
・なるべくたくさんの種類のセラミドを、高濃度でとるのが理想
・商品選びには、心も体も気持ちよく使える値段と質のバランスが大事
・成分だけ見て良さそうでも、肌に合う合わないはどうしてもある